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虚構と情念

著者 笠原伸夫
ヨミ かさはらのぶお
ISBN ISBN4-7720-0238-3 C0095
判型 四六判上製箱入
頁数 301ページ
発行 1972.9.10
定価 1050円
分野 日本文学(評論)
在庫 有り

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概 要
これはわたしの最初の現代文学論集である。(略)ふりかえってみると評論らしきものに筆を染めて10年を越えるが、その大半の歳月を中世を軸とする古典文芸への執着と惑溺―いいかえればわたし自身の生死の問題、存在の問題とつばぜりあうもののみに視野を限定しつづけた。説教浄瑠璃から近松、南北を通って、黒田喜夫、井上光晴に及ぶ文学的冥暗の系譜に思いをいたした時、わたしなりに現代文学を論ずることの可能性をさぐりあてたともいえる。近世庶民文化の基層に渦まいていた暗澹たる情念が、いま同時代の虚構世界にまぎれもなく再生されていることを確認した。(著者あとがきより一部抜粋)

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目 次
1 恥辱と憎悪の系譜―井上光晴論◆蕃殖せよ、幻の尺取虫―黒田喜夫論◆内なる曠野を疾駆する魂―高橋和巳論◆暗黒のユートピア―野坂昭如論
2 存在と形式の相剋現代における伝統芸術の課題
3 鏡花的美の方法―泉鏡花◆寂寥相の根を求めて―斎藤茂吉◆精神の暗渠にて―折口信夫◆抒情と自己救済―亀井勝一郎◆死と宗教への接近―日沼倫太郎
4 死に灼かれた眼について―戦後文学の位相◆小説、この無用なもの◆邪悪な精神と緊密な方法を
あとがき


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