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エミリ・ジェイン・ブロンテ全詩集

著者 エミリ・ジェイン・ブロンテ
訳者 中岡洋
ヨミ  なかおかひろし
ISBN ISBN4-7720-0365-7 C0098
判型 四六上製箱入
頁数 500ページ
発行 1991.9.24
定価 5775円
分野 西洋文学(詩集)
在庫 僅少

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概 要
世界文学史上の傑作『嵐が丘』(1847)を残して若くして死んだエミリ・ブロンテは、また、190余編の詩も残した。本書は、17歳から29歳の短いあいだに残されたエミリ・ブロンテの全詩業を収める

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目 次
一七歳
1 (冷え冷えと 冴え冴えと 青々と 朝の天は)◆2 (今日は晴れるでしょうか 曇るでしょうか)◆3 (教えておくれよ 教えておくれ ほほ笑む子よ)◆4 (霊感吹き込む音楽の わななく調べ)
一八歳
5 (高く波うつヘザーは 嵐のような突風に折れ曲がる)◆6 (森よ おまえはわたしに顔を顰める必要はない)◆7 (赤い胸毛の駒鳥よ 朝早く)◆8 (きのうの夜は 一晩じゅう)◆9 A・G・A(月は照る 真夜中に)◆10 (一日じゅう わたしは 骨折ったが 苦痛はなかった)◆11 (わたしは孤独な人間 わたしの運命を)◆12 (嵐の夜は 過ぎ去った)◆13 (悲しいかな リジャイナの誇り)◆14 (ある夏の日に 幼な子よ わたしはおまえを見た)
一九歳
15 (おお天の神よ! 恐怖の夢)◆16 A・G・A A・Eによせて(エルベの君主よ エルベの丘は)◆17 (戦闘は高地から 遠ざかり)◆18 (なんと金色に輝いて 大地から 天空から)◆19 (靄が そよ風もない青空を 穢したことはなかった)◆20 (きらきらとしたみどりの草の 葉先が数本だけ)◆21 (日は沈み 長く伸びた草は)◆22 (お后さま あなたさまの宮殿で)◆23 (最初は悲しい瞑想の一刻)◆24 (風よ 落ちてヘザーの野に眠れ)◆25 (長い間 放置されていたので 薄れてしまった)◆26 (目覚める朝が 天から笑いかける)◆27 (ただひとりわたしは座っていた 夏の日は)◆28 (オルガンの音は高まり トランペットは鳴り響き)◆29 (不気昧な光の 突然の裂け目が)◆30 (いまはもう夕暮 太陽は降りて行く)◆31 (古い教会の塔と庭の塀は)◆32 詩行(安息の地は はるかに遠く)◆33 (さあ おまえを信じるこころを信じて)◆34 A・G・A(眠りがわたしに 歓びをもたらすことはない)◆35 (強くわたしは立つ わたしは耐えてきた)◆36 (夜は わたしのまわりに 暗さを増し)◆37 (わたしはやって来よう おまえがいちばん深い悲しみに沈むとき)◆38 (わたしは 天の調べを 奏でもしただろう)◆39 雪の花輪によせて A・G・アルメダ作(おお 天の 束の間の航海者よ!)◆40 ジュリアス・アンゴラによる歌(目覚めよ! 目覚めよ! 嵐の朝がどんなに声高く)◆41 詩行(わたしは死ぬ しかしそのとき墓が圧するでしょう)◆42 (おお お母さま わたしは残念だとは 思っておりません)◆43 H・G(いのちがら引き離され 引き裂よれて)◆44 (わたしは 遠く離れたときいちばん幸せだ)◆45 (家の内は すべてひっそりと寝静まり)◆46 (アイアニーの眼は どんよりと かすんで)◆47 (しかし かつてわたしを敬愛してくれたこころも)◆48 (ものいわぬ墓のうちに 深く深く沈んで)◆49 (この あなたの墓石のうえに 跪き)◆50 (おお もう一度来てください どんな鎖が引き留めるのですか)◆51 (みどりの野辺でしたか)◆52 (いかに音高く嵐は ホールのまわりに響くことか!)◆53 (ここでまどろんでいて 何の益があろう)◆54 (おお 夕暮よ どうしておまえの光は そんなに悲しいのか)◆55 (それはもう終わってしまった わたしにはそれがすべてわかってしまった)◆56 (大聖堂の 広い側廊に 入気はなく)◆57 (おお ぐずぐずしてぼくの邪魔をしないでくれ)◆58 (暗闇は すべての人の顔に翳をおとし)◆59 (狂おしい 夢のような調べの竪琴よ)◆60 A・G・A(どうしてわたしは あのきびしいみどりの谷間を憎むのでしょう)◆61 A・G・A A・Sによせて(ああ そんなに遠くまで さまよって行かないでください!)◆62 歌 A・Aによせて(これを あなたの 子守歌にしましょう)◆63 グレネデンの夢(教えてくれ 牢番よ いまは冬なのか)◆64 (わたしの一族は もう誰ひとり 語ることができません)◆65 (それは あの暗い 雲に覆われた日々の一日だった)◆66 (ただひとり 彼女の窓辺に座っていると)◆67 (さびしい野辺に 二本の木がある)◆68 (あの煙は 何だろう いつも)◆69 (静かに彼女が跳めていると 鉄のような雲が)◆70 (さあ さっさとぼくを諦めて)◆71 (日は ふたたび輝くことは ないだろう)◆72 (ただひとりを除いて 誰も彼が死んでゆくのを見た者はなかった)◆73 (寒々と 蕭条と 寂涼と)◆74 (エルベの旧館は 廃墟となり いまはさびしい)◆75 ダグラスの遠乗り(さあさあ ずっと近寄って 車座に座り)
二〇歳
76 A・G・A(おまえの異国の絃を かき鳴らした人のことを)◆77 アーサー・Exによせて(暗い獄舎のなかで ぼくは歌うことができない)◆78 (夕日は 沈んでいた)◆79 (散れ 木の葉よ 散れ 枯れ落ちよ 花々)◆8O ジュリアス・ブレンサイダによる歌 G・Sによせて(ジェラルディーンよ 月は照っている)◆81 J・ブレンザイダによる歌 G・Sによせて(ぼくは知らなかった こんなに恐ろしい罪だとは)◆82 A・G・A(みんなどこにいたのですか あなたはどこにいたのですか)◆83 (わたしは敷居のうえで立ち止まり 空をふり仰いだ)◆84 (おお わたしといっしょにおいで こう歌はうたった)◆85 F・ド・サマラ A・G・Aによせて(おまえの広間に灯をともせ! 日はまさに暮れかかっている)◆86 (おお 夢よ おまえはいまどこへ行ったのか)◆87 (麗しの日々が 大地を飾るとき)◆88 (あのわびしい湖水の畔に じっと)◆89 (あのわびしい峡谷を 吹き下ろした)◆9O (星明かりの夜が 知らせをもたらすだろう)◆91 詩連(家の外には音高く 風がうなっていた)◆92 詩連(しばらくの間 しばらくの間)◆93 (なんと静かな なんと幸せなことか! それはことばだった)◆94 釣鐘草(釣鐘草は いちばん美しい花)◆95 (その夜は暗かった だが冬は吐いていた)◆96 A・G・A(いかなる冬の洪水が いかなる春の驟雨が)◆97 R・グレネデン作 R・Gによる(ぼくらの夕べの炉辺から いまはもう)◆98 歌(ジュリアス王は 南の国を発ち)◆99 詩行(穏やかな 雲ひとつない青い空)◆100 A・G・A 釣鐘草によせて(神聖な野寺りよ おまえの鈴を振れ!)◆101 (五月の花々は ほころび)◆102 クロウディアによる詩行(わたしは眠らなかった 日は真昼どきだった)◆103 (どうして わたしのうえに降りてきたのか わたしにはわからない)◆104 一八二七年一月十日 教育宮殿に復学してものす(忙しい一日は 疾く過ぎ去った)◆105 (来る月も来る月も 来る年も来る年も)◆106 (彼女は涙を拭った そして彼らはほほ笑んだ)◆107 (そしていま番犬が もう一度足を伸ばした)◆108 アレグザンドリァヘの別れ(わたしは 七月の日差しのなかで 見たことがあるこの谷間を)◆109 (こちらへおいで 幼な子よ――誰がおまえに与えたのか)◆110 A・G・Aによせて(あなたはいま みどりの森にお立ちです)◆111 (あの墓のうえに 涙を流すのは止めなさい)◆112 A・A・A(眠ってはならない 夢見てはならない この明るい日が)◆113 (丘にかかる 霧は穏やか)
二一歳
114 (いつまでおまえは とどまっているのか 真夜中の刻が)◆115 (プライドではない 恥辱ではない)◆116 (美しく 夏の夕暮はいま沈んでゆく)◆117 (アルコウナよ 気分が変われば)◆118 歌(おお 悲しみと歓びの間に)◆119 (おたしの頬が紅潮した時もあった)◆120 (風が溜息をしているのが 聞こえる)◆121 恋と友情(恋は 荒れ野の薔薇に似て)◆122 同情(おまえに絶望が あろうはずはない)◆123 ――によせる詩連(なるほど ある者は憎み ある者は蔑むかもしれない)◆124 (風は吹き荒れて 引きちぎった)◆125 (彼の国土は忌々しい鎖を断ち切るだろう)◆126 (驚くことはない! 聖堂の壁に)◆127 (あの風が鳴るのを かつてのわたしは 聞いたものだった)◆128 (わたしは みどりの森のなかを さまよい歩いていたことがある)◆129 (あのわびしい湖 あの真夜中の空)◆130 (天の栄光は輝いた 彼が横たえられたところに)◆131 (あやしなだめる胸に)◆132 (おまえの真剣な眼を のぞき込み)◆133 F・ド・サマラ ガールダイン牢穴にてものす A・G・Aによせて(おまえの太陽は 中天近く昇り)◆134 (遠く 遠く 笑いさざめきは去った)◆135 (もうあなたを呼ぶのは 遅すぎる)◆136 詩連(あなたがわたしを離れて行こうとなさっても わたしは泣きません)◆137 A・G・A A・Sによせて(そのようなとき そのようなところでは)◆138 (悲しみのための悲しみが あなたのこころを動かせるなら)◆139 (月の光 夏の月の光だ)
二二歳
140 夜嵐(夏の甘く 芳しい真夜中に)◆141 R・グレネデン(仲間たちよ 一日じゅう ぼくたちは立っていた)◆142 (さあ おまえの血を流す枝に 償いをさせるのだ)◆143 A・G・Aの死(彼らは 羊飼いだったのか 彼らは一日じゅう座っていた)◆144 (このわたしと同じようにさびしく まったくひとりさびしく)◆145 M・A・A(この胸にしばし憩いを得させようと思う)◆146 老克己主義者(富を わたしは軽んじ)◆147 (大地はもうあなたに 霊感を与えることはないのでしょうか)◆148 (そうだ そこだ! それは今夜呼びさます)◆149 (わたしは見る まわりには灰色の墓石が)
二三歳
150 ジェラルディーン(夜のことだった 姫の味方であった者はみな集まっていた)◆151 ロウジーナ(幾週もの 激しい譫言は去った)◆152 A・S G・Sによせて(ぼくは泣かない ぼくば泣くまい)◆153 H・AとA・S(同じ場所で 自然が装ったとき)
ニ四歳
154 アスピン城にてものす(夏の夜な夜な わたしはどんなに好きだろう)◆155 自問(夕暮は 疾く過ぎて)◆156 ザロウナの陥落について(一面に青々と きらきらと 栄光の光に映えて)◆157 なんと皓々と月は照ることか!(なんと皓々と 月は照ることか! なんと静かに)◆158 A・Sによせて 一八三〇年(太陽がいちばん明るく輝くのは どこ)◆159 E・G M・Rによせて(きみの守護者たちは 眠っている)◆16O (それは夜だった 山々には)◆161 (もしもわたしの胸に 偽りがあったのなら)◆162 (そうです あなたの憩いの地が 聖らかでありますように)
二五歳
163 戒めと答え(大地の 大地のなかに おまえは寝かされて)◆164 ロドリック・レズリー 一八三〇年(横になって休むがよい――戦いは終わった)◆165 希望(希望は 臆病な友にすぎなかった)◆166 M・G ユニーク・ソサイエティーのために(それはきのうのことだった 明けがた早く)◆167 A・S カースル・ウッド(一日は終わり 冬の太陽は)◆168 わたしを慰める者(よくぞおまえはいってくれた――だが敦えてくれなかった)◆169 A・G・A A・Sによせて(この夏の風は あなたやわたしといっしょに)◆170 白昼夢(日の照る山腹に ただひとり横になっていた)◆171 F・W A・G・Aによせて(かつて愛したすべてのこころのうちで どんなに少ないことでしよう)◆172 (さあ わたしといっしょに 歩いてください)◆173 歌(岩なす谷間の 紅雀)
二六歳
174 想像力によせて(長い一日の 心労に倦み)◆175 D・G・C J・Aによせて(さあおいで 風が 二度とないだろう)◆176 わたしのために弁護して(おお いまこそおまえの輝く瞳が 答えてくれるにちがいない)◆177 I・M I・Gによせて(冬の風は音高く 荒々しい)◆178 J・B 一九二五年九月 南部大学の地下牢の壁から(よく聞きなさい! きみの髪の毛が わたしのと同じように)◆179 M・ダグラス E・R・グレネデンによせて(月は この冬の夜 盈ちて)◆180 A・G・A 一八二六年九月 北部大学の地下牢の壁から(おお 日よ! 彼が 死ぬはずはありません)◆181 哲学者(思索はもうたくさんだ 哲学者よ)◆182 R・アルコウナ J・ブレンサイダによせて(地中は冷たく 深い雪があなたのうえに 降り積もりました!)◆183 死(死よ おまえは わたしが信じきっていたとき 襲いかかった)◆184 星(ああ まぶしい太陽が)◆185 (幸福の幾多の響き)◆186 A・EとR・C(重々しく 雨垂れは)◆187 歓びの子(歓びの子よ! 太陽のように輝く髪の毛)◆188 期待(なんと美しいことか 大地はいまもなお)
二七歳
189 M・A 北部大学の地下牢の壁にものす(今宵は 風が溜息を吐いているのを わたしは知っている)◆190 ジュリアン・MとA・G・ロウシェル(静まりかえった家――ひとはみな眠りについた)◆191 わたしの魂は怯懦ではない(わたしの魂は 怯懦ではない)
二八歳
192 (時代は――国はと なぜ知りたがるのか)
ニ九歳
193 (どの時代 どの国かと なぜ知りたがるのか)
番外 詩連(しばしば叱られても いつも戻ってくるのは)
原テクスト

詩人エミリ・ジェイン・ブロンテについて 芦澤久江
あとがき
INDEX OF FIRST LINES

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